2019年度および2020年度には,鳥取県中部の北条川放水路の河口閉塞の解消に取り組みました. 北条川放水路では,再々,河口が沿岸の砂移動で河口部が閉塞しダム状態になります. これまでは人力や重機で土砂を除去しています.しかし豪雨時や夜間では開削が困難なことから,試験施工として特殊エジェクターを利用した土砂除去を実施しました.

2021年度は、鳥取市管理の長和瀬(なごうせ)漁港にて協議決定した位置にて、従来の固定型のエジェクターではなく、高圧ポンプとそれを駆動する装置を搭載した消防車を使用した場合と、エンジンポンプの2パターンについて、岸壁上からこれらのエジェクター性能の確認と、漁港内に設置した筏上から小型エジェクターを用いて堆砂の吸引試験(水深3~5m 程度)を行います。今回、これらの小型エジェクターを使用した初めての土砂吸引試験であり、吸引能力と土砂排出量を確認する事、および筏等での施工性の確認を目的としています。